皆様いかがお過ごしでしょうか。寒かったり暖かくなったり忙しい天気ですね。
ネットの物流記事なんかを見てますとこの業界の将来が心配になるような記事が色々書いてあります。人手不足が叫ばれている中、この業界はもっともっと深刻です。
昨年10月国土交通省発表の”平成30年度 宅配便取扱実績について”によると宅配便取扱個数は43億個。過去最高です。EC普及のおかげです。
これだけ見ると荷物増えてるなら安心じゃんと思えなくもないですが、実は大変な局面とも言えます。
政府が躍起になっている働き方改革とはまるで逆行してる物流の現場。人手不足が解消されない限り改革など遠い話。どこの運送会社さんも人材確保に躍起です。仕事も車もあるのにやる人が来ない。でも仕事は減らないから一人あたりの負担は大きくなる。そして辛くなってやめていく。待遇改善しない限り人手不足などいつまで立っても解消されません。
さらに悲しい記事が。運送業界と全産業での対比で大型車の所得は約1割低く、中小型は2割低いそうです。労働時間は大型車で3割弱、中小型で2割強長いそうです。このような労働環境で運転手が集まるでしょうか。
その他、運転手の高年齢化や積載率の低下傾向、荷の積み卸しの際の待機時間など問題は山積みです。
運送事業者数は約60000。全国のコンビニの店舗数より少し多い数字となっております。しかもそのうち99.9%は中小企業だそうです。業界のみんなで力を合わせて待遇の改善を・・・・なんていうのも難しそうです。あまりにも数が多すぎます。
しかしながら実は国交省はこういった物流業界の問題を把握していて解消に向けた働きかけはしているようです。ぜひ少しでも早くこの業界の仕事に就きたいと思えるような改善策や対応をしてほしいと心から思います。
データの引用元のリンクを張っておきます。
https://www.smbc.co.jp/hojin/report/investigationlecture/resources/pdf/3_00_CRSDReport064.pdf
http://www.mlit.go.jp/common/001258392.pdf